理系で就活をしていると、本選考で研究概要を要求されます。理系の技術職で受ける場合はほとんどあると思います。
今回は22卒理系修士で就活をしていた体験談から、ウケが良かった(悪くなかった)研究概要の作り方について解説します。
結論:図を多めで作る
研究概要の作り方に正解はないものの、特に指定がない場合は図を多くしましょう(フォーマットが決まっている場合はそれに従いましょう)。
むしろ、「文章のみで」という指定がなければ基本的にはポスターを作るイメージで作りましょう。私もこれとかこれを参考に作っていました。
研究内容が理解されなければ意味がない
どんなにすごい研究をしていても、どんなにたくさんの成果が出ていても、それを面接官に理解してもらえなければアピールにはなりません。
研究概要はその理解の助けとなるものです。
面接官が研究紹介・技術面接で知りたいことは、①研究能力 ②コミュニケーション能力 の2つ。
①あなたがどんな研究を通してどんなスキルを身につけたのか、②適切なコミュニケーションができるのか、を面接官は見ています。
わかりやすいものは評価されやすい
図解、理解する→評価する(良し悪し)、しかし、理解できないと評価できない→理解できないことを言ってきたこいつが悪い的な図解。
人間はわかりやすいものを良く評価し、わかりにくいものは悪く評価する生き物です。
研究内容がわかりにくい原因として、①そもそも研究テーマ自体がわかりにくい ②あなたのプレゼンがわかりにくい という2つの可能性があります。
研究概要がわかりにくいとプレゼン能力を低く見られてしまうということにつながります。
逆に言えば、わかりやすく作ることでプレゼン能力が高く見られるということです。研究内容自体はわかりにくいものでも、それをうまく伝えたことが評価される傾向にあります。
こどもでもわかるように作る
あなたの研究分野について、必ずしも面接官が詳しいわけではありません。そして面接官は選べないので、どんな人が来るかはわかりません。
そのため、万人に理解される研究概要を使って万人に理解されるプレゼンをすべきです。
プレゼン中は専門用語を避け、平たい言葉を多く使うようにしましょう。また、下記のようなことをプレゼン中に話せると、面接官も理解しやすいものとなります。
- 「扱っている物質を身近なもので例えると」
- 「研究を一言で表すと」
- 「この研究がもたらす未来」 など
こんな感じで普段の研究とは少し異なる視点でアピールを考えると、こどもにも伝わるような研究紹介ができます。
そのために図を多く使うことがウケがいい研究概要を作るポイントになります。
まとめ
研究概要は図を多めで作るようにしましょう。研究概要は研究の内容を理解してもらうためのものです。
「理解してもらうためにはどうすればいいか」を常に考えて作りましょう。
理解の先に評価があるので、まずは理解してもらえるようなわかりやすい研究概要を作りましょう。
もし研究概要や他の選考ステップに不安を抱えている場合は、逆オファーからの選考優遇を狙ってみましょう。
選考優遇を受ければ書類選考や技術面接の回数を減らすことができたりします。